ホーム>AFINA BLOG|豊島区の鍼灸整体>脊髄反射的療法、現代語訳>Afina現代語訳3、「脊髄反射的療法 緒言」
脊髄反射的療法、現代語訳

Afina現代語訳3、「脊髄反射的療法 緒言」

脊髄反射的療法 

      ドクター 兒玉林平編著

   緒言

 古来より脊椎に対しておこなわれた理学的療法は、生理学上の知識からではなく偶然な経験の積み重ねによるわけだが、不思議にも今日進歩した学理に符合する点が少なからずみられる。そしてまだ幾多の民間療法がその説明に苦しみ、たんにその効果は暗示によるものなのだと看過してしまっているのはもってのほかである。たしかに臨床上の観察と実験室における試験とはもちろん別物であり、両方を睨みながら進めなければならない。特に治療上忘れてはならないのはそれぞれの専門家がある特殊な治療法に偏ってしまって、しかも自分の専門の臓器にのみ病原を求めてしまうということはありがちで、“鹿を追って山を見ていない”と言われないようにしなければならない。

 西暦1834年、イギリスのエーデンバーグおよびロンドンの内科医ウィリアムおよびダニエル、グリッフィン兄弟が148例を照らし合わせて、ある症候が一定の脊椎に関係あることを指摘して発表した。これらの症候は脊椎に圧痛点があって、そこを圧迫するときは末梢において患者の訴えている徴候が発現し、または増悪させてしまうという、つまるところ□は脊髄に原発したものか、内臓またはほかの疾病から反射的にきたものなのか、どちらかである。

 当時マッサージで有名な学者も内臓の疾病は一定の脊椎に圧痛点があることを説いている。

 ついで西暦1841年、マーシャルとホールノが脊髄に関する本を出して脊髄反射について注目を集め、これを利用して疾病を治すという二派が誕生した。ひとつはオステオパシーといい、ひとつはカイロプラクティックという。前者は1874年、後者は1885年に発表された療法であって、両派の説は多少の違いがあるが要するに脊椎の不全脱臼または転位が脊髄神経を圧迫し、あるいは脊椎間孔の閉塞が機能に障害を起こし、その結果末梢に病徴がでるのだという、そしてそれを整復することによって神経は圧迫をまぬがれて病症が消散してしまうんだと信じている。

 オステオパシーと普通のマッサージの違いは、マッサージは患部に治術を加えるわけだが、オステオパシーは中枢、すなわち脊椎に治術を施し末梢の機能を完全に活動させるものだという。

 これら二派の空説はもとよりとるにたらないけれども、そうはいっても世間に広く浸透しているところをみると、脊髄反射を利用してたくさんの効果を現しているのに違いない。

 さらにダナの遠達疼痛、クィンケーの交感性感覚(1890年)、ヘンリーやヘッドの内臓疾病に対する一定の表皮異常感覚、つまりヘッド帯なども脊髄反射に関係あるものなのだが、西暦1910年エイブラハムス氏の脊髄反射の本が出版されて脊髄療法は新時代を迎えるにいたった。

 

☆現代語訳『脊髄反射的療法』(スポンデロテラピー)について。>>

☆手技を学びたい!>>

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.nihaku.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/56