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脊髄反射的療法、現代語訳

Afina現代語訳19、打療法

   一 打療法

 打療法は脊椎反射作用を基礎として、一定の脊椎に機械的刺激を与え、この刺激で起こる反射現象を診断および治療に応用する新法であり、特殊な方法によって所定の脊椎を叩打し、一定の内臓に対して反射的収縮または拡張を引き起こさせるものである。

  打療法は振動法ではないことに注意すること。振動法はどっちの方向に振動を与えてもその力は弱く、しかも速度がいちじるしく速いものだから脊髄反射療法には適しない。

 診断の目的には大きな打診槌および打診板を用いれば足りるわけだけれども、治療用としては電気打療器が最良である。初めは圧搾空気槌を用いてみたりしていたが、不快な音響と随所に圧搾空気の装置がないものだから、これを使う機会は少ない。

 

  (イ)電気打療器

 エブラムスマクイントッシおよび私が考案したものがある。どれもとても反射作用を起こすのに適している。いずれも速度および強度を自由に調節することができる装置であって、脊椎棘突起またはその両側、つまり脊髄神経の起根部を叩打するため、数個の違った先端があって、必要に応じて交換使用する。

 

  (ロ)打療の強度

 打療における叩打の力が弱いときは迷走神経または交感神経を鼓舞するだけで、臓器の収縮または拡張は引き起こさない。だからこれを引き起こさせるにはその強度を適当に進めないわけにはいかない。たとえば胸壁から隆起した大動脈瘤に応用するとき、一定の強度に達してはじめて収縮する、というようなことはつまりこれである。

 

  (ハ)打療の速度

 打療の速度は治療の目的次第で違う。ふつうは叩打の回数は1分間に600回から数千回に進むことができ、血管を収縮させたいときは高速度が必要で、拡張させたいときは緩徐な叩打が望ましい。

  

  (二)打療の時間

 打療の時間はふつう5分間から15分間を適度とし、長時間におよぶとかえって疲労をきたし、反射機能が消失して期待している効果を出しにくい。だから心臓疾患などでは短時間の打療を間欠的に施すのがよい。

 

  (ホ)打療の方法

 打療は脊椎の棘突起を避けてその両側を叩打するときは、少しも痛くなく不快に感じるものでもない。しかし□痩した患者で脊椎や肋骨がいちじるしく隆起したものは、柔軟なタオルごしに打療を試みるとよい。それでもなお不快感や痛みを感じるようであればただちに中止すること。それからもし起坐に耐えられない患者、あるいは腰椎以下の打療においては、患者を診察台に横臥させて打療を施すように。

 打療は実地に行う際に、叩打する脊椎がほんとうに病症に適した箇所かどうか正確に定めることが困難な場合がある。仮令脊椎反射表に準じたとしても、人によって脊椎突起と脊椎節との比較位置が同じでないことがあり、したがってその反射作用を引き起こす点にどうしても差異が生じる。C7でいえば、隣接した脊椎突起とその隆起したカタチがそっくりで、どれがほんとうのC7なのか判断するのに苦しむことがある。だから一定の苦痛を訴える症状の場合は自覚的に反射作用が感じられるのを待ってはじめて確認することができる。  

 

  (ヘ)禁忌

 打療の禁忌は、患者に熱がある場合、あるいは炎症がある場合にはこれを施してはならない。もし深部に炎症があって他覚的に確認できないとき、打療によってそこに疼痛を起こし、やっと気がつくというようなことはしばしば遭遇する事実であり、あたかも腎盂炎のとき背部を強打して診断するのと同様である。

 肺結核の場合、打療によって咳嗽を鎮静させる効果をみることがあるけれども、第三期のものにおいては却って喀血を誘起することがある。また摂食後暫時に打療を施すにあたって、まれに吐気を催すときがあり、そのようなときは食後数時間をおいて試してみること。

 

 

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