ホーム>AFINA BLOG|豊島区の鍼灸整体>脊髄反射的療法、現代語訳>Afina現代語訳16、内臓の疾病に対する脊椎圧痛点
脊髄反射的療法、現代語訳

Afina現代語訳16、内臓の疾病に対する脊椎圧痛点

   第五 内臓の疾病に対する脊椎圧痛点

 次にあげるのは、たくさんの臨床家が研究した表であり、一定の脊髄節に符合して脊椎圧痛点を示したものである。

内臓疾病 脊椎圧痛点
胃潰瘍 T10〜12。
胆石

T12 やや右側。ときとして圧痛部は発作後数時間に及ぶ。

心臓病 T1、2、3、4の左側。
肺疾病 T3〜9。
胃病 T4〜10。
骨盤内疾病 L4〜5。

 

 また内臓の触診によりきたる脊椎圧痛点は第十一図。

 臨床上ためしに心筋炎患者に終わりの4胸椎(T9〜12)を叩打するときは、心臓の拡張をきたして、この病気に特有な脊椎の圧痛をあらわし、これに反してC7を叩打するときは心臓は収縮し脊椎圧痛点はただちに消失する。

 このような内臓を触診してひきおこした圧痛は数分感で消失するものであり、もし触診前に脊椎に圧痛点がある場合はかえって増悪するものであるから、触診前にそれを確認しておく必要がある。

 

[第十一図]

(内臓の触診で起こる脊椎圧痛点の部位を示す)

 

 ここに注意が必要なのは脊椎の圧痛点は、脊椎側は脊椎側または棘突起から4cm離れたところで、片側もしくは両側にみられる。

 臨床上これをみつけるには、まず内臓を触診したあと脊椎側に圧痛点を発見し、そこに氷結法を施してみると以前疼痛を訴えていた内臓、関節、その他組織はわずかな疼痛もしくはまったく痛みのない状態で触診できるようになる。しかも自覚的にも疼痛が数時間にわたり鎮静し、その部分の知覚がいちじるしく鈍麻する。

 この説を臨床上実験してみると、

 

ここに痛風患者の例がある。左拇趾関節に耐えられない疼痛があるが脊椎には圧痛点はない。しかしその拇趾を動かし脊椎に注意してみると、T11の同側で筋肉が攣縮するのがみられた。そして1分間後に脊椎から4cmはなれたところの二カ所に圧痛点を発見し、そこにじゅうぶん氷結法を施すと、二分間後にはその拇趾を痛くなく運動させることができ、したがって拇趾の皮膚もまた知覚麻痺をきたす。しかしわずかに三分間でもとに戻したのに、患者は翌日まで拇趾の疼痛を感じなかった。そして次回の治療で二日間無痛に経過し、その後二回の氷結法で全治した。

次に胃潰瘍の患者例。脊椎に圧痛点があって胃の疼痛部を圧すると、脊椎の圧痛点がますます過敏になる。にもかかわらずここに氷結法を施してみると、胃の知覚過敏点はほとんど無痛に触診することができ、自覚的に6時間無痛に経過し、次回の氷結法で12時間鎮痛した。

 

 以上の例で施した脊椎の氷結法は一時的な療法のようだけれども、疼痛を鎮静させることができ、その疾患の治る時期を早めることは議論の余地のない事実であり、外科または内科的な疾患における、いわゆる末梢休養療法に適合するものである。

 咳嗽においても正弦波電流の一極は仙椎に、他極は脊椎のT6、7、8、9、に貼れば、反射的咳嗽を誘発し、咳嗽が頻繁に起こるものには脊椎の同一部において圧痛点を発見することができる。なのでここに氷結法を施してみると速やかに咳嗽が緩解する。まさしく咳嗽を鎮静するのはその疾患の治療を助けるものであり、呼吸器疾患に鎮咳剤を与えることとおなじである。

 体温においても、二分間脊椎の両側を圧すると、それが昇騰する。このような機械的な刺激は内臓疾病のあるときに脊椎に圧痛点があるのと同じ現象である。

 

 

☆現代語訳『脊髄反射的療法』(スポンデロテラピー)について。>>

☆手技を学びたい!>>

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.nihaku.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/76