[Afina]現代語訳『脊髄反射的療法』
現代語訳『脊髄反射的療法』(スポンディロセラピー)について。
身体均整法の起源のひとつに、
スポンディロセラピー(スポンデロテラピー)という療法があります。
この、
スポンディロセラピーの創始者エブラム氏の著書を、
大正6年に日本の医師、
兒玉林平氏が翻訳&紹介したのが、
『脊髄反射的療法』という本です。
スポンディロセラピーは、
身体均整法においてもそうであるように、
指圧の世界でもその起源に数えられており、
身体調整の世界ではとても重要な位置にあります。
にもかかわらず、
スポンディロセラピーを標榜する業者はとだえ、
この書籍ですら、
長いこと失われたかのような扱いでした。
しかし去年(2012)、
国会図書館の近代デジタルライブラリーから、
全ページ(2ページ欠)を閲覧できるようになりました。
じつはそれ以前に、
月刊手技療法に現代語訳が連載された経緯はあるわけですが、
書籍としてまとまっておらず、
入手が困難な状態です。
ですから、
趣味と実益をかねて、
ここに一から現代語訳してみます。
▽ ▽ ▽
目次
>>緒論
第一編 総論
第一章 >>エブラム氏反射現象
第一 >>脊椎より喚起する内臓反射
第二 >>脊椎より喚起する筋肉反射
第二章 解剖概論
第一 >>脊髄および脊髄神経
一 >>脊髄
二 >>脊髄神経
三 >>脊髄神経根
四 >>脊髄神経の分布
五 >>脊髄節
第二 >>脊椎の位置
附、>>脊椎測定表
第三 >>脊髄神経の位置(一部欠)
第三章 >>生理概論(一部欠)
第四章 症候学概論
第一 >>脊柱
一 >>彎曲
二 >>可撓性
三 >>脊柱の運動
第二 >>脊椎筋の攣縮
第三 >>脊椎痛
附、>>脊椎痛の鑑別
第四 >>脊椎圧痛点
第五 >>内臓の疾病に対する脊椎圧痛点
附、>>同表
第六 >>限局した皮膚刺激でおこる脊椎圧痛点
第二編 治療法総論
第一章 >>脊椎反射療法に使用する機器ならびに方法
一 >>打法
(イ)>>電気打療法
(ロ)>>打療の強度
(ハ)>>打療の速度
(二)>>打療の時間
(ハ)>>打療の方法
二 >>圧迫法
(イ)>>圧迫器
(ロ)>>指頭圧迫法
(ハ)>>圧迫法における注意
三 >>氷結法
附、>>強氷結法
四 >>正弦波電流
第二章 脊椎反射療法の応用
第一 >>疼痛の療法
一 >>脊髄節の麻酔法
二 >>脊髄節の位置
三 >>脊椎痛喚起法により脊髄節の位置を見いだす方法
四 >>末梢神経に対する脊髄節の位置
五 >>脊髄節氷結法
>>附、臓器に対する脊髄節および脊椎突起表
六 >>運動神経麻痺の療法、小児脊髄麻痺、脚気
第二 >>脊椎反射機能を興奮させる法
第三 >>迷走神経張力を増減する法
一 >>迷走神経の張力を強盛にする法
二 >>迷走神経の張力を減弱する法
>>第四 迷走神経張力の増減に帰着する疾病
>>一 糖尿病
>>二 甲状腺の疾患
>>三 気管支喘息
>>四 肺結核
>>五 肺気腫
>>六 視力障害
>>七 聴覚
>>八 嗅覚および味覚
>>附、 迷走神経張力測定法(トノメトリー)
>>迷走神経検査法(バゴビツセラルメソッド)
臨床例
>>「気管支痙攣」
第三編 >>脊椎反射的療法各論
>>第一 仮性内臓病
附 神経痛
>>一 肋間神経痛およびその治療法
>>第二 仮性盲腸炎およびその療法
>>第三 仮性脳疾患
>>第四 仮性狭心症
第二章 血行器
第一類 心臓
第一 心臓の反射
>>一 心臓収縮反射
エブラムス氏心臓反射現象
収縮反射喚起法
>>一 鼻粘膜刺激
二 胃粘膜刺激
三 肛門粘膜刺激
四 食道粘膜刺激
>>五 筋肉叩打
>>六 精神的動揺
>>七 脊髄叩打
>> 臨床上における心臓反射
温性心嚢炎
予後 心臓性喘息
>>二 心臓拡張反射
附 狭心症
>>真性仮性鑑別、療法
>>第二 感覚的心臓病
[療法]
>>第三 心臓機能不全
[徴候]
[予後]
>>[心臓機能検査法]
一 脈拍数による検査法
二 血圧による検査法
三 カッツエンスタイン氏法
四 心臓反射による検査法
第二類 血管
第一 血圧
>>一 健康体における血圧
>>二 疾病における血圧
疼痛、中毒性、クロロホルム、急性伝染病、脊髄癆、脳溢血、不眠症、動脈硬化症、慢性結核、腎臓炎、チフス、エーテル、喀血。
>>三 血管運動神経と血圧の関係
>>四 血管運動神経の機能を試験する法
>>五 血管運動神経より心臓の機能を試験する法
附 動脈硬化症およびその療法
>>六 血圧高低と打療法
>>七 血圧低下およびその療法
第二 大動脈反射
>>一 胸部大動脈の位置
>>二 大動脈反射喚起法
>>三 大動脈反射の診断的応用
>>四 大動脈反射の治療的応用
附 腹部大動脈硬化症
>>五 大動脈反射現象の生理
第三 >>大動脈瘤
症候診断およびエブラムス氏療法
臨床例 ⑴、⑵、⑶、⑷、⑸、⑹、⑺、⑻、⑼、(10)、(11)
第四 >>血管運動装置
>>一 血管運動神経の病理
(イ)血管攣縮
(ロ)血管麻痺
>>二 血管運動神経疾患の分類
甲 血管攣縮性
乙 血管麻痺性
>>三 血管運動障害の治療法
一 >>片頭痛
附 常習頭痛
二 >>バセドー氏病
三 >>鼻炎
四 >>アクロプシクロステシア(四肢厥冷)
五 >>自家中毒
六 >>止血作用
子宮出血、子宮頸部癌種、歯齦出血など
第五 >>内臓血管神経衰弱症
第三章 呼吸器
第一類 肺
第一 肺の反射
一 肺拡張反射
一 皮膚の刺激による肺拡張反射
二 鼻粘膜刺激による肺拡張反射
三 脊椎刺激による肺拡張反射
二 肺の収縮反射
一 局部叩打による肺収縮反射
二 脊椎刺激による肺収縮反射
>>第二 肺膨張不全
鑑別およびその療法
一 皮膚知覚神経より治療する法
二 深呼吸法
三 呼吸筋を発達させる法
四 位置変換
五 脊椎打療法
六 鼻粘膜より刺激する法
七 心窩部叩打法
八 脊椎水治法
第二類 気管
>>第一 気管支喘息およびその療法
>>第二 疫 咳およびその療法
第四章 消化器
第一類 胃
第一 胃の反射
一 >>胃の収縮反射
二 >>胃の拡張反射
附 >>急性胃拡張
>>胃の収縮反射を打診する価値
>>胃の収縮反射の診断について
三 >>幽門拡張および収縮反射
附 >>十二指腸潰瘍の診断
>>噴門痙攣
四 >>療法要約
第二類 >>腸
第一 腸の反射
一 >>腸の収縮反射
二 >>腸の拡張反射
第二 >>便秘
一 >>便秘の試験
二 >>便秘の種類
三 >>便秘の療法
第三 >>神経性腸疾患
一 >>神経性下痢
二 >>腸疝痛
三 >>神経性便秘
第三類 肝臓
第一 >>肝臓の反射
イ 肝臓の収縮反射
ロ 肝臓の拡張反射
第二 >>肝臓に関する血行障害
第三 >>肝臓性自家中毒
第四 >>腹部内臓血管神経衰弱症(肝臓性)
附 内臓下垂症
第五章 >>脾臓
第一 >>脾臓の反射
第二 >>脾臓反射の治療上の価値
第六章 腎臓
>>腎臓反射
第七章 >>子宮の反射
(付録)
脊髄診断の略表
脊髄反射的療法略表
薬物的反射略表
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☆現代語訳『脊髄反射的療法』(スポンデロテラピー)について。>>
Afina現代語訳69、胸部大動脈の位置
第二 大動脈反射
1、胸部大動脈の位置
大動脈は胸壁において右胸骨線の第一肋間中央より左第一肋骨の胸骨に接するところに彎曲線を描く。そこが胸部大動脈の上縁である。そしてその最高頂は5cm、その起始部においては2cm隔たるので、もし大動脈が拡張してしまったときには強打診によって探知すること。
胸部大動脈が胸骨中線から右に2ないし3cm、左に1,5ないし2,5cm。その全径5cm以上になっていれば大動脈は拡張しているか、胸部大動脈瘤があるものと考えること。そしてその最表在部は右第二肋間の胸骨縁に接するところであり、そこから左方向に彎曲してしだいに深部に没入してゆくので、打診によってその状況を知ることが難しくなる。
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